日本における重力式コンクリートダムの草分けだった志津川ダム(別名:大峰ダム)を擁した志津川発電所。
大正時代に関西初の大出力水力発電所として造られた施設は、イギリス積みのレンガ造りで今は一面が蔦で覆われています。
大正13年(1924)3月に運用が開始されましたが、多発する水害に対応するために新しく天ヶ瀬ダムの建設が決まりました。
それにともない、約40年の役目を終えて昭和39年頃(1964)に廃止されます。
広大な範囲に遺構があり、全てみることはできませんでした。
この他にも、川付近には旧ダムの取水口や制水門の跡などが残っていて、それらは川沿いから見ることもできるそうです。
それらを眺めつつ、鳳凰湖の水底に眠る大峯ダムに思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
サトウ