時間と体力と周辺環境の都合により、今回は少数の画像のみでのご報告です。
和歌山の港町、その静かな住宅街の中で異彩を放つ緑と赤のコントラスト。
廃アパート「岬荘」は、もっふもふの緑に包まれながらひっそりと佇んでいました。
5月でこの緑の多さだったので、夏場はもう四角い森みたいになるんじゃないでしょうか。

そこかしこに生活感が溢れていて、かつて暮らしていた人々の活気が目に浮かぶようでした。
タイル地の洗い場なんて、今ではまったく見かけませんよね。
このひとつひとつの葉がああなってそうなってこんなになっちゃうんですね。
初夏の木々の生命力に圧倒されましたです。

長期間潮風にさらされた金具が分厚いサビに包まれています。
緑好きにはたまらない窓からの眺めです。

ドアノブを包むサビが物語る年月の長さに、しばし見入ってしまいました。
壁の落書きです。かなり綺麗だったので、廃墟になった後に書かれたものかもしれません。
それにしてもある意味シニカルなこと吟じちゃってますね。お洒落です。
型ガラス越しに覗く緑に癒やされました。
ガラスは1950年代に生産されていた型版ガラスで、「ダイヤ」という品名のものだそうです。最近はこういうガラスはあまりみかけないですよね。当時、型版ガラスは流行して色々な柄が多く生産されていましたが、今では生産中止になっているものも多いのだそうです。
この場所に流れた年月を感じつつ、あふれる緑に癒やされたひとときでした。
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