岡山篇後半です。
編集明け、とりあえず飲んだくれてるサトウが「王子アルカディアリゾート跡」の探索をご報告します。
「アルカディア」は、ギリシャ語で「理想郷」を意味する言葉だそうです。
造船の町、四国への玄関口として発展したT市。
造船不況や連絡船の廃止、JR線の減便など薄暗い流れの中でバブルの気勢に乗って立ち上げられたリゾート計画。
しかし建設途中にバブルはあっけなく崩壊。
金融機関が融資を渋り、資金繰りが悪化。
1993年9月
竣工の祝声を聞くことも無く、「理想郷」は沈黙しました。
屋内は資材が所々に散在しているだけで
先は7階。
見上げると眩暈がします。
廃墟なんてどこも寂しいものですが
人の匂いというか、有機的なものが殆ど感じられないこの場所。
誰にも愛されることなく、ただ忘れられていく事より哀しいものはないのです。
以上、王子アルカディアリゾートホテル跡のご報告でした。
次回は岡山リベンジになる予感・・・
今暫くお待ち下さいませ。
サトウ
※写真撮影
アンドウ
※映像制作